余市|YOICHI
北海道・積丹半島の付け根に広がる余市は、津島暖流の恩恵を受け、北海道の中では温暖で穏やかな気候を有しています。地名「余市」には、アイヌ語で「温泉のあるところ」とする説もあり、古くから温泉文化と深く結びついてきたことを感じさせます。 縄文時代晩期より海と大地の恵みを享受し、脈々と受け継がれてきた人々の営みが息づくこの地は、明治期にはりんごをはじめとする果樹栽培が根付き、現在では道内屈指のワイン産地としても知られる場所です。 葡萄畑越しに広がる海の眺望、波の浸食によって生まれた壮大な崖景、そして古代からの洞窟や遺跡が織りなす歴史の痕跡。大地と海が織り成す豊かな風土と文化は、訪れる人々の感性を揺さぶります。